漫画はインクのシミでしょうか?

理系人間の私は、自然科学の教える知識こそ真実の知識だと考えていました。昔は 100% 完全にそう思っていたし、今でもそれは一面の真実だと思ってます。

つまるところ、神もなければ魂もない。そうだとすると、人の生きるべき道なんてモノはなく、さしあたり、欲求の充足を目指すべき、ということになります。

もちろん、目先の快のみを追うのではなく、人や社会の動きを見極めて、利益の最大化を目指すのが賢いやり方であることは、勿論です。

しかし、ある日お気に入りの漫画を、何度も何度も読み返しているうちに、ふと、気が付きました。

自然科学の教えるところによれば、漫画は「紙の上のインクのシミ」なんですね。

しかし、インクのシミだなんて思って漫画を読む奴なんか、いやしない。紙の上のインクで表現された、物語を楽しんでいるんですよね。

そういうわけで、自然科学の呪縛から解放されて、人と社会を考えてみようと思っています。

勿論、漫画家がインクと紙を意識する必要があるように、自然科学の知識も無視することはできません。でも、大切なことは、もっと他にあるんだということを忘れないように、それが、正に私が始めんとしている、この雑文の初心です。