昨日発売の週刊文春に三井住友FGの増資をめぐる顛末が!

以前のこのブログに、銀行株をめぐる噂話を紹介しましたけれど、どうやらコレは事実だったようで、結局、ゴールドマンサックスにハメられたようです。竹中大臣も絡んでいる様子。この記事が事実だとすると、とんでもない話ですね。

10年以上昔の米国の企業経営は、MBA(経営学修士)に引きずり回されている、ということで問題視されていました。プリティーウーマンだったかな、ホテルウィルシャーを舞台にしたハリウッド映画の物語の背景にもなっていましたよね。MBAは、会計情報だけを手がかりに、企業を買収したり、分割したりして、大きな利益を得るんですけど、企業活動は、生産なり、モノの移動、顧客に対する満足の提供が本質であって、金勘定の世界は、企業活動の結果であり、企業活動を支える裏方であるべきなんですね。

今回の銀行のドタバタは、絵に描いたような、ビーンカウンターの失敗です(ビーンカウンター:豆を数える人。会計屋を皮肉って言う言葉)。合併にしろ、増資にしろ、そのこと自体が新たな価値を生み出すのではありません。それは、帳簿上の金額を増減しますけど、お金が右から左に動いているだけで、新しい価値は、全然、生まれません。得する人もいるかもしれませんけど、それと同じだけの、損する人がいるんですよ!

銀行が価値を生み出そうとすれば、業務を効率化するとか、(合併した後に支店を統合すれば、効率化ができたはずですね)お金を、より生かす形に動かすとか、(商機をもつけど資金のない企業に融資するとかね)預金者に新しいサービスを提供するとかしなければいけないはずです。

株式投資も、お金を動かしているだけでは、何の価値も生まない行為です。株価の値動きのチャートを見て、売った、買ったじゃあね。

ただ、株を買うという行為は、その会社に資金を提供しているという意味もあります。たいていは、既存の会社の株を買うんですが、それでも、以前に資金を提供した人の肩代わりをし、その人たちが持っていた、利益配分を得られる権利を買うということですね。

株価は、理想的には、その会社が将来どの程度の利益を上げるか、によって決まるはずで、これがちゃんと機能していれば、企業経営に対する評価になります。だから、企業の業績をきちんと評価して行う株式投資は、それなりに意味のある行為なんですね。