ロックオンってミサイルの照準みたいですけど、、、

発想法、あるいは効率的研究開発の方法論を続けます。

前回ご紹介した、デスバレーという問題と並んで、「ロックオン」と呼ばれる現象が、研究開発、あるいはビジネスの障害となっています。

戦闘機がレーダーで敵機を捕らえると「ロックオン」します。その場合、後は敵機が逃げ回っても、レーダで自動的に照準が敵を追いかけ、簡単なことでは照準を外さない、というわけです。

戦闘機のロックオンは、敵を逃がさないという意味で好ましい話なんですが、ビジネスや研究開発、あるいは、思考における「ロックオン」は、好ましくない現象として語られています。

このロックオン、普通の日本語で言うと、「拘泥」、過度な拘り、と言ったところでしょうかね。

ロックオンは、「思い込み」のような、研究者の個人的、心理的要素によっても現れますが、深刻なロックオンは組織的要因、「責任問題」なんていわれるところから発生します。

ビジネスでも、研究開発でも、個人が勝手に取り進めることができる例は数えるほどしかなく、たいていは、組織がかかわっています。このため、ある決定が下されると、それを推進した担当者は、そうそう簡単に方針を変えることができません。担当者が、このやり方はまずい、ということに気づいても、それを、決定を下した上役に具申した場合、担当者は上役の信頼を失い、立場が悪くなります。また、上役が方針を変更すると、今度は、決定を下した上役の責任が、その更に上の人から問われることになります。結局の所、ある方向がまずいということがわかっても、これを直すことはなかなかできず、手遅れを招き、損害を拡大してしまうのです。

そういえば、レーダーで敵機を捕らえるロックオンも、一旦ロックした敵機が遠くに去って危険がなくなったときに、新たな敵が現れたとき、最初のロックがなかなか外れずに、より危険な新しい敵を攻撃しそこなった、って経験、ありませんか? もちろん、ゲームでの話ですよ。

ロックオンを防ぐためには、過度の責任追及をしないといった組織文化のほかに、風通しの良い組織、つまり、情報の流通の良い組織が望まれます。つまり、コミュニケーションの問題ですね。ロックオンができるための一つの条件は、まずいニュースが上に上がることを止められる、ってのがありますから。

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