雲の形

「雲の形」をキーワードにウエブのサーチを掛けると、ものすごい件数ヒットします。でも私の知りたかった情報は得られませんでした。何を知りたかったかというと、普通に見られる、変化に富んだ雲の形、これ、どうやって決まっているかということ。

雲の形というと、いわし雲とか、入道雲とか、典型的な形をしたくもが出てくるのですが、私たちが日ごろ目にする雲は、不定形のものが多い。これ、名前ないんですよねえ。

で、一つ疑問に思っていたのは、この不定形の雲の形、ひょっとすると地上の活動が関係しているのではないかということです。

その前に、雲がどうして出来るかというと、空気中の水蒸気が液体または固体になって、目に見えるようになるからです。当たり前ジャン、なんていわないでね。

水の分子、互いに吸引力があるんだけど、熱、つまり、分子のランダムな運動のため、温度が高いと吸引力に打ち勝って分子がばらばらに飛んでいってしまう。これが水蒸気。温度が低下すると、吸引力が勝つようになるんだけど、ある程度の数の分子がまとまらないと、吸引力、充分に生じない。つまり、非常に小さい水滴なり、氷の粒、できにくいんですね。

温度が下がっても、水蒸気のままで存在する、これ、過飽和状態といいます。で、空気中に小さな埃や水滴などがあると、そこに水蒸気が集まって水や氷になる。だから、一旦水滴なり氷が出来始めると、これ、どんどん大きくなります。で、下に落ちていくんだけど、大きな水滴や氷、分裂して、多数の核を作ります。こんなメカニズムで、一旦出来た雲は、過飽和状態の水分を含む空の中で、どんどん大きくなっていくのでしょう。

水蒸気が水や氷に変わると熱を生じ、周囲の空気を暖めます。これは、空気を膨張させ、比重を下げるのですが、液滴や氷のかけらを含む空気、全体としては比重が上がる。そして、液滴や氷は空気の中で徐々に落下していくのですね。つまり、ここではかなり複雑な現象が起こっていて、それに伴う、液滴の運動や周りの空気の運動が複雑に起こるために、雲のあの複雑な形が出来るのでしょう。

この形なんですけど、空気中の温度の分布や水蒸気の分布、風の状態、均一ではないはずで、これが多様な形を作る一つの原因になっているはずです。で、地上で煮炊きをしたりすると、その蒸気や熱が上空に上がって、雲の形に多少なりとも影響をあたえると、、、

つまり、あの雲の形、誰かの生活を反映しているかもしれないんですね。