原油価格高騰の功罪

先週のNYSE(ニューヨーク商品取引所)の原油価格は、$55付近まで高騰しています。原油価格の高騰は、経済、株価を冷やす恐れがあり、株に投資している立場からは、困った問題なのですが、幸い、これまでのところ、原油高の悪影響は現れていません。

今回の原油の高騰、米欧の寒波を理由としてますけど、どちらかといえば投機的動き、実需を反映したものではなく、高値を付けたあとは、下落するものと思われます。そもそも、冬が終るこの時期、原油価格は下がる方向であるのが自然な動きなのですね。

一方、OPECの高官は、原油価格は$40台が好ましい旨の発言をしております。昔は目標とする原油価格、$30だったわけでして、高値誘導、ということになります。

まあ、こういった発言、株価にはマイナスの方向なのですが、私は、個人的には、それほど悪いことでもないのではないか、と考えているのですね。

原油価格が上がれば、エネルギー消費が減る、省エネルギー技術への投資が増える。今問題となっている地球の温暖化、その防止に寄与するところ、大なのですね。

おまけに、原油価格の高騰で一番損害を受けるのは、大量にエネルギーを消費する国、京都議定書にサインするしないにかかわらず、省エネルギーを模索するしかありません。

原油高、経済的には痛くても、全地球的には良い方向なのでしょうね。

おまけに、日本の投資家にとって、原油高、マイナスの面ばかりではないのですね。

省エネルギー技術の進んだ日本の産業、製品、相対的に有利になる。オイルショックで急成長した日本の自動車の売れ行き、これからも大いに期待できます。

溜め込んだオイルダラー、株にも向かうことが期待されておりまして、日本の株は、国際的に見て、安値、魅力的なのですね。

と、いうわけで、原油高、$40台であれば、さほど悲観することもない、むしろ、地球環境を考えれば良いことである、というのが現実なのですね。