ホリエモン。いい人、それとも悪い人?

ライブドアをめぐって、またマスコミが騒がしくなってきましたが、評論家達、全然進歩していません。今朝のサンデープロジェクト、噴飯ものでした。

まさかこのブログをお読みの諸賢は、あんなことはないと思いますが、まあ、あの程度の人達も、きっと世間には大勢いるはず。本日は、そんな人達の誤解を正せるよう、少し議論してみたいと思います。

まず、サンプロの何が噴飯モノか、といえば、ホリエモンが企業価値を上げることを目指すなら良かったが、株式時価総額を上げることを目指したのが間違いの元だ、という、結論めいた発言です。この人、馬鹿です。テレビ局も、多少でも良識があれば、こんな人は、二度とテレビに出さないようにしなくちゃいけません。

株式時価総額を上げること、これは、現在の企業経営者なら、考えなくちゃいけない企業目標の一つです。上場企業の経営者で、これを目標としていない無能な人など、果たして存在するのでしょうか?

企業経営者が果たさなければいけない責任はいくつもあります。責任を果たすべき相手も多岐に渡っておりまして、まずは顧客、次に従業員、その次が債権者、このあたりまでは、企業の存続をかけても責任を果たすべき相手でして、その次に、株主、地域社会、国家、人類社会、などと続くわけですね。

で、よき企業でありたいと思うなら、配当をし、株価を上げて株主に報いることはもちろん、雇用機会を提供し、公害を出さない、といった地域社会への貢献や、税金を納め、経済を活性化させて国家経済に貢献することも大事な仕事だし、望むらくは、地球環境にも何らかの貢献をして欲しい。まあ、最後の方になりますと、理想論、なのですが、、、

で、株主に対する貢献、という点が、昨今比重を増しているのはご存知の通りでして、企業間で株式持合いを行っていた時代は、お互い様。株主に対する経済的な貢献は二の次、で済んでいたわけですが、持ち合い解消が進み、株式投資に利益を求める個人株主やファンドが株を多く所有する時代になりますと、俄然、株主にいかに報いるか、という点が重要な問題になってきたわけです。

で、それが、配当と株価の上昇、でして、後者は株式の時価総額と、同じことなのですね。勿論、もう一つの問題がM&Aでして、乗っ取りを防止するためにも、時価総額は上げておかなくちゃいけません。このあたりのことは、昨年来、相当に学習したはずなのですが、、、

ま、馬鹿の相手はこのくらいにしておきましょう。で、ちょうど良い機会ですから、今回のライブドアの件に関して、ちょっと考えてみることにいたしましょう。

まず、今回の事件の発端は、東京地検特捜部のライブドア一斉捜索、でして、地検が動くということは、違法性あり、との認識によるもの、であることに違いありません。

で、ライブドアサイドでは、合法的である、とのコメントを出したわけで、双方の認識に矛盾があるわけです。でも、こういう矛盾は、さほど珍しいものではないのですね。

法律、というものは、解釈されて始めて意味を持ちます。でも、法の解釈は一通りとは限らず、法解釈に矛盾を生じる、というのは、想定されたこと。で、そういう場合には、裁判所が法をいかに解釈すべきかとの判断を行う、という風に制度ができているわけです。

今回のライブドア、最初から違法であると認識していたとすれば、弁解の余地はないのですが、企業が法の解釈を弁護士などに依頼しますと、弁護士の多くは顧客企業に最も有利になるように法を解釈する、という性質があるようでして、油断をしていると、法律すれすれの行為に走りかねない、ということもしばしばあります。で、裁判になると、企業側の担当者はへとへとになる代わりに、弁護士は大いに儲かる、というわけです。

企業サイドの人間といたしましては、弁護士の、大丈夫でしょう、などという言に惑わされず、常に安全サイドの行動をとるようにしないといけないのですね。

ひょっとすると、宮内氏は、弁護士的立場の人であったのかもしれない、、、

法を守る、ということは、自動車を運転しているときに、センターラインを超えない、ということと似ている、と思うのですね。

さしあたりセンターラインを超えなければ、どれほどセンターラインぎりぎりを走っていても、対向車と衝突することはありません。でも、相手もセンターラインぎりぎりを走っていたとすると、相当に怖い思いをするわけですね。

おまけに、法解釈が一通りではない、ということは、このセンターライン、人によって位置が多少ずれて見える。こうなりますと、ぎりぎりの運転、衝突の危険が高いのですね。だから、普通に運転をする人なら、特に向こうに対向車が見えたりしたら、センターラインからある程度、距離をとって運転する、まあ、これは至極普通の話、だと思うのですね。

一方では、こういう運転も、ときに賞賛されることだってあります。たとえばレースならば、ドライバーは衝突のリスクを犯してでも、最高速で車を転がすわけですね。それが最高のドライバーであればあるほど、間一髪、ぎりぎりの運転をする、というものです。

そうしてみると、企業経営、安全第一の普通のドライバーのごとくであるべきなのか、それともレーサーのごとく、限界に挑戦すべきなのか、という問題になるのかも知れません。おそらく、新興企業の一部は、レーサーのごとき、限界に挑戦する企業経営を行っているのでしょう。

街中でレースを始めれば非難されても仕方ないのかもしれませんが、企業経営の世界で、これは、果たして非難されるべきことなのか、はたまた賞賛されるべきことなのか、これは少々、判断に苦しむところ。少なくとも、今の私には、答えを出せません。皆さんは、どのようにお考えでしょうか? ライブドア擁護派は、レーサーの口、だろうなあ、、、