「涼宮ハルヒの驚愕」を読む:補遺

昨日のブログは、この物語のすべてを明らかにせん、という意欲的な試みではあったのですが、書いてる途中で心配しておりましたように、楽天ブログの文字制限に引っかかってしまいました。で、肝心の話が抜けてしまいました。ハルヒはなにに驚愕したか、という点ですね。

β側のストーリーでは、有希が高熱を出した、という驚愕すべき事件が起こっております。ではα側はなんであったか、といいますと、なんとそれはキョンである、というわけです。

もちろん、キョンが神に祭り上げられる、などということをハルヒが知れば、それは驚愕すべきことなのでしょうが、ハルヒにはこの世の不思議を知らされない、という縛りがこのストーリを通じて存在いたしまして、この形での驚愕は少々無理筋というものです。

で、別の形での驚愕、ということになるのですが、これはもう、これ以外にはありません。「女」です。

新入団員テストが合格者ゼロで無事終了したとき、ハルヒは一つの疑念に思い当たります。難問をそろえた入団テストで健闘いたしましたミヨキチの姉に、ハルヒは興味を覚えるのですが、同時に彼女が、えらくキョンに興味を示していた、ということに気づくのですね。何しろハルヒは「勘の鋭い女」ですから。

で、部活解散後、ハルヒはキョンを尾行いたします。そこで目撃したのが、案の定、ミヨキチの姉とキョンの邂逅です。たまたまそこにおりました谷口、国木田は、キョンとともに坂道を下りながらも、ミヨキチの姉に売り込みをはかります。キョンは、ミヨキチの姉を国木田たちに預けてひとり坂を下りるのですが、谷口たちと別れたミヨキチの姉は、キョンに言いそびれていたことに気づきます。

ミヨキチ姉:あ、そうだ。今日はどうもありがとうございました。
キョン:残念だったな。不合格で。でもなかなかいい線いってたぞ
ミヨキチ姉:あれは構わないんです。どうせSOS団には入るつもりはありませんでしたから
キョン:なら、なんであんなところにいたんだ?
ミヨキチ姉:たまたま通りかかったら、部室の中に案内されちゃいました
キョン:たまたまって、えらい偶然だな、そりゃ
ミヨキチ姉;えへへ、実は先輩のあとをつけていたんです。妹から先輩のお話をうかがっていましたので、普段なにをしているのかって、ちょっと興味がありましたから
キョン:そりゃ、油断も隙もないな。あ、電話をかけてきたのも君か
ミヨキチ姉:はい、もちろん。あれ? 今までわからなかったんですかぁ?
キョン:(何をこいつは言いたいんだ?)
ミヨキチ:あ、おねえちゃ~ん
ミヨキチ姉:あれ、あんたどうしてここに
キョン:おやっ? 君は。そうか、君のお姉さんだったのか。そういえばどこかでお会いしていたな
ミヨキチ;へへっ。あ、このあいだはどうもありがとうございました。また、映画、連れてってくださいね
キョン:また今度な

などといった会話の後、キョンはミヨキチ姉妹と別れます。そこに待ち構えているのが橘京子。彼女はキョンを喫茶店に連れ込みます。で、ここに至る一連のシーンのバックに、なんと、涼宮ハルヒの姿がちらほらと見えるのですね。あ、これはアニメの場合。

キョンのナレーション:そのとき、俺の背景にハルヒの影がちらついていることなど、俺には気がつく由もなかったのさ。気が付いていたら、あんなことは、するはずがないっ!

喫茶店に入りました京子は、ウエイトレスにはコーヒーを、キョンには神役を依頼いたします。そして、キョンを彼自身の閉鎖空間に案内いたします。そこは、ハルヒの閉鎖空間とは別の意味で不気味な世界、すなわち、黄色い砂漠の広がる世界なのですね。そう、キョンは瞬時に気づきます。

キョン:おいおい、これは、コンピ研部長を探して迷い込んだのと同じ、砂漠、ではないか
京子:他の方のも、みられたことがあったのですか。まあ、男子高生の心象世界は、みな、似通っていても不思議はありませんが、、、
キョン:それにしても何にもないな、俺の世界。あ、この世界って、とんでもない奴がでるんじゃないか? たしか、カマドウマをでかくしたような奴だったような、、、
京子:大丈夫です。ここではあなたが神だから、何も恐れることはありません。涼宮さんのあれをみたことがあるでしょう?
キョン:神人か。そりゃあ無敵かもしれないが、、、いや、そうではない。神人になった俺を京子さんたちが狩る、というわけか。おれは嫌だね、そんなの
京子:あなたが閉鎖空間を広げなければ、私たちはそんなことをする必要はありません。あ、あまり長い時間こちらにいると怪しまれますから

というわけで、閉鎖空間を早々に切り上げて喫茶店に帰ります。で、京子は、キョンの後ろで怖い顔をして自分を睨みつけているハルヒに気づくのですね。

京子:私帰ります。お話はまた今度。そのときは、他の方々にもご紹介いたします
京子はそういうと伝票を掴んで席を立ちます。
キョン:(急に、どうしたんだろう)

京子の姿を追うキョンの目線で画面はパンいたします。京子がレジの前に立ったとき、視界右半分がぼやけたもので遮られます。当然のことながら、カメラのピントは急速に画面右側に焦点をあわせるのですが、そこにはなんと、ハルヒの怒り笑い顔があるのですね。

キョン:うわっ!
ハルヒ:ふっふーん。あんた、やってくれるじゃない。手なんか握っちゃったりして。で、だれが本命なの? あの子? 幼友達の佐々木さん? 入団希望の新入生? 映画につれてったっていう美少女かな? あれ、姉妹なのよねえ。凄いことやるじゃない。そういえばキョンはみくるちゃんといちゃついてたこともあったわねえ。神聖な部室をなんと心得ているのかしら?
キョン:いや、これはだなあ、、、(なんとかなりますように、なんとかなりますように、、、)
ハルヒ:ま、別に私はあんたなんかにゃ興味がないからいいわ。でも、女って怖いんだから。それだけは覚えておきなさい
キョン:それはもう、充分に

と、いうわけでストーリーαにおいてハルヒが驚愕したのは、キョンのもてっぷり、というわけです。一方のキョンは「これはまずい」というわけで、次回の京子との会合において、神役願い下げに及ぶ、とまあそういうストーリー展開となるのですが、これはもう少し先の話。

キョンの語り:翌日の放課後、俺は部室で針の筵に腰をかけている。昨日のあれは、どう考えてもまずかったよなあ。特に、手を握っているところを目撃されたのがまずい。その前の話は、聞かれていなかったはずだが、聞かれていなかった、と思いたい。なあ、古泉。手を握る以外に、一般人を閉鎖空間に連れて行く手立てはないのかな? あるのなら教えて欲しい。
古泉:僕は知りません。涼宮さんにお願いすれば、教えていただけるかも知れませんよ
キョン:で・き・る・か
みくる:あのー、涼宮さん、どうしたんでしょう。なんか、すごく機嫌が宜しいのですが
ハルヒ:ふ~ん、みくるちゃん、気が付いた? この世の不思議~ぃ、私は一つ発見したのよ。それが何かは、秘密、だけどね
みくる:え~! なんですか、それ。気になりますぅ
ハルヒ:秘密だといってんでしょ。もうじきSOS団1周年になるんだから、それまでに各自、少なくとも一つは、この世の不思議を発見すること。これはノルマ、できなきゃ罰金だからね

まあ、こんなことを書いておりますと、いくらでもスペースが埋まってしまいます。それにしても分裂のあれはなんだったんでしょうか。百人一首で1ページまるまる使ったり、朝起きてからのどうでも良いことの記述を延々としたりした、あの、あれは、、、

まあ、あれも一つの芸、だと思いたいが、、、

閑話休題、ハルヒのお気楽な日常とは裏腹に、α側のストーリーも、いよいよ深刻なシーンに向かってまいります。最初にご紹介したとおり、α側のストーリーは、クライマックスを迎えます。

橘京子から、未来人、宇宙人にも会わせたいとの提案に、キョンは「仕方ねーなー」などといいながら、易々と応じるのですね。もちろんこの時点で、キョンは、京子の要求をはねのける決意をしているわけです。

で、例の喫茶店で、京子はこう切り出します。

京子:こちらが未来人の藤原さん
藤原:ふん
京子:で、こちらがヒューマノイドインターフェースの、、、あれ、どこにいっちゃったんでしょう
藤原:もう、茶番は止めにしようぜ。そいつには、どうせやる気はない。過去が改変できるかと、一抹の可能性にかけた俺が馬鹿だった。なにがもう一つの神だ、こんな奴になにが期待できるか。もう少しまともな奴かと思ったんだがな
キョン:おい、それは俺のことか
藤原:何で俺がお前に教えてやらなければならない? ま、親切に説明してやると、お前もそうだし、こいつらもそうだ。俺に言わせりゃ、この連中は、そろいもそろって、箸にも棒にもかからん奴、ということだ。ばかばかしいにもほどがある
京子:あの、あまり気にしないでくださいね。この人達は、いつもこんな調子なんですから。で、私のこのあいだの提案、考えていただけましたか? あなたには、魅力的なお話だと思いますけど
キョン:だからいっただろ。願い下げだって。この手のめちゃくちゃは、ハルヒにやってもらうに限る

と、いうわけで、こちら(α)側の分岐世界の可能性は失われるのですね。

まあ、β側に関しましては、また、ときをみて記入することといたしましょう。β側のストーリーは、はらはらどきどきのサスペンスタッチじゃないか、と思いますよ。

と、いうわけで、お話の最後は、クラス会。この時点で、ストーリーは一本化し、佐々木やキョンが神に祭り上げられたという過去は夢ということになっております。まあ、深層心理の分析に、キョンや佐々木が顔を赤らめるシーンがあったりするのでしょう。

えー、スペースがあるようでしたら、昨日書きそびれたことを少々追加いたします。


あ、すいませ~ん。本日は名探偵コナンの日であるということを失念しておりました。アニメは今終ったところなのですが、何か、このブログを書くエネルギーが失せてしまったのですね。

まあ、大事なところは既に書いてしまいました。細かな突込みを書く予定だったのですが、これは、今回は見送り、ということにしたいと思います。

それ以外にも、上の部分にいろいろと、彩色などを施していたもので、、、ま、これは言い訳、ですが、、、


と、いうわけで、火曜日の夜に多少の追加をいたしました。


この考察は、最終的に『「涼宮ハルヒの驚愕」を推理する』なる文書にまとめました。

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