「涼宮ハルヒの驚愕」を読む:追記続編

昨日、楽天ブログの文字制限(半角10,000字)に引っ掛かり、お話が途中になってしまいました。本日は、続きの部分を書き上げるといたします。ストーリーはα側。例によりまして、CMの挟まったドラマ風に、前回の終わりの部分から始めましょう。

キョン:それがな、橘京子は、「力を持つべきであるのは、涼宮ハルヒではなく、なんとこの俺だ」というんだ
古泉:……。これは驚きましたねえ。そういうことでしたか。そうなりますと、佐々木さんは、あちらにとってのあなた、ということになりますね。確かにそれもありそうなケースでした。機関も、少々考えが足りませんでしたね。しかしまた、何であなたなんですか?
キョン:宇宙人へのメッセージを書いたのも俺、ハルヒに力を注入したのも俺、なんだそうだ
古泉:それは本当ですか? 長門さん、これをどう考えますか?
長門:責任は私にある。でも、やったのはあなた。メッセージもそう。責任は涼宮さんで、実行したのはあなた
キョン:しかし、長門がパワーを奪ったのはハルヒからだろう? だからハルヒに返した。このどこが悪い
長門:あのときの私は異常動作中。誰からパワーを奪ったか、という情報は、把握していない。統合情報思念体が涼宮という存在に気づいたのは、情報爆発よりもあとのこと。あなたがパワーを注入する前の涼宮がどうであったかは、誰も知らない

キョンの語り:古泉は、とみると、あごに手を当てて考え込んでいるようだ。時々ちらちらと俺に目をやるのは、ひょっとすると俺がおかしなことを始めるんじゃないか、と心配しているのか? 確かにハルヒの俺や朝比奈さんに対する暴虐非道ぶりは目に余るものではあった。しかし、あの橘京子や未来人の誘いに、ほいほいと乗るほど、俺は落ちてはおらんぞ
古泉:あなたのことは信頼していますとも。あなたと涼宮さんの、理想的、ともいうべき良好な関係もね
長門:彼らの言い分にも一理ある
古泉:確かにそうです。あの全宇宙へのメッセージを、涼宮さんは書けと命じた。あなたが書いた。どちらが主役にもなりえます。しかし、アメリカ大陸を発見したのは、コロンブスでしょうか、見張りの船員でしょうか
長門:そういう問題ではない
古泉:いや、これは言葉が過ぎました。確かに、過去の情報だけから考えれば、本来力を持つべきなのは、あなたであるのか、涼宮さんであるのかは5分5分でしょう。しかし、我々が持っているのは、過去の情報だけではありません。我々は未来の情報も知りえる立場にあるのですね
キョン:預言者か、おまえは
古泉:朝比奈さんですよ。彼女は未来から来ました。涼宮ハルヒを監視するため。藤原と名乗る未来人も未来からやってきて、おそらくあなたに力がある歴史が正しい、と主張するでしょう。しかし、彼は歴史の改変を狙っているのですね。となれば、どちらが力を持つことが正しいことであるのか、歴史が証明している、と言っても良いでしょう

キョンの語り:ふむ。考えるまでもない。俺が橘京子の誘いにうかうかと乗れば、先日喜緑さんの部屋で話したように、朝比奈さんは帰る未来を失うし、下手をすればあのいけ好かない未来人、自称藤原がこの世界に大手を振ってのさばることになる。そもそも、俺にハルヒのまねができるわけでもなく、できたところでしたいわけでもない。ハルヒの理不尽な要求で駆けずりまわされることは、確かに災難である、ともいえるが、これはこれでなかなか楽しいことでもあるのだよなあ

古泉:しかし、あなたとはね(古泉の顔に笑みがこぼれる)
キョン:おい、なんかおかしいか? 俺で
古泉:いえいえ、これは機関にとってもこの上ないグッドニュースなんですよ。あなたは連中の誘いに乗るはずはない。従って、機関に敵対する勢力の野望はついえ去ったも同然です。最初から何も心配することはなかったんですね

と、いうわけで、こちらのストーリーは、あっさりとエンディングに突入いたします。

あ、そうそう、昨日の部分で、「コンピ研部長の閉鎖空間」という言い方は矛盾しておりました。この部分は、以下のように訂正しておきましょう。

キョン:おいおい、これは、コンピ研部長を探して迷い込んだのと同じ、砂漠、ではないか
京子:あなたの言っているのは次元断層のことですね。確かに、次元断層も、閉鎖空間も、それを生み出すきっかけとなった人の心象世界を反映したものになるんですけど、男子高生の心象世界は、みな似通っている、ということではないでしょうか

さて、そろそろ終わりですので、これまでの一連の記事をα側とβ側に分けてまとめておきましょう。これらの記事は、いつか暇なときにでも合体して、一つのお話にしたい、と考えておりますが、もちろん、どなたか他の方がトライすることも、決して否定はいたしません。

本当は、谷川流氏にやっていただくのがベスト、なのですが、、、

αβ1#2410 いまだ見ぬ「涼宮ハルヒの驚愕」を読む

α2#2413 「涼宮ハルヒの驚愕」を読む:補遺
α3#2430 「涼宮ハルヒの驚愕」を読む:追記
α4#2433 「涼宮ハルヒの驚愕」を読む:追記続編

β2#2420 「涼宮ハルヒの驚愕」を読む
β3#2423 続々「涼宮ハルヒの驚愕」を読む
β4#2425 続々々「涼宮ハルヒの驚愕」を読む
β5#2426 続々々々「涼宮ハルヒの驚愕」を読む

その他、著作権上の疑義を招かないよう、これらの稿を作成いたしました目的と、これらの稿の性質につきまして、簡単にご説明をしておきたいと思います。

これらの文書を書きましたきっかけは、「涼宮ハルヒの分裂」が発表されてまもなく1年になんなんとしているにもかかわらず、その続編たる「涼宮ハルヒの驚愕」がいつまでたっても現れないことに業を煮やした、という点にあります。

なにぶん、途中まで読みました小説の続編が、予定をはるかに過ぎても現れない、というのは、何か騙されたような気持ちすらするのですね。

読者といたしましては、このお話の続きがどうなっているのか、気になることは当然のことであり、これを推理せんとすることもまた止むを得ない心情である、といえるでしょう。

で、推理した結果が正しいかどうかも、これまた気になるわけでして、私の推理結果を広く世に問い、その推理の間違いを指摘していただくことも大変に有益でありますし、また、私同様、お話の続きが気になって仕方のない、多くのハルヒ愛読者の方々にも、何らかの救いになるのでは、と考えた次第です。

と、いうわけで、これらの稿の性格を一言で言い表しますと、これらは、私の推理結果であります。つまり、本来とうに発表されてしかるべきであった「涼宮ハルヒの驚愕」がいかなる内容であるか、を推理したものであり、これらはパロディーでもなければ、いわんや盗作などではない、と考えております。

もちろん推理ですから、その材料となりますのは、これまでに発表されました小説、「涼宮ハルヒのXX」シリーズの内容およびアニメーションでして、当然のことながらこれらの稿に現れる素材および表現には、材料として使用いたしました作品群の内容に類似したものが含まれることは、止むを得ないことである、と考えております。

その結果、これらの稿がパロディー的性格を持つことは避けることができず、読者諸兄がそのような作品として本稿を楽しんでいただくことを止める手立てはございません。SOS団団員を自負される方々、ハルヒスト(ハルヒャン?)の方々が、本稿各所の元となりました原本の箇所を思い出してニヤリとされるのは、それは読まれる方々の勝手、というものです。

また、これらの稿は、私の推理、というオリジナル作品ではあるのですが、その性格に鑑み、谷川流氏が今後発表するであろう「涼宮ハルヒの驚愕」がこれらの稿に極めて近い内容になる可能性はゼロとはいえず、仮にそうなりました場合にも、私はこれにクレームを付けることはいっさいないことをここに明言いたします。

まあ、推理する立場としては、そうなっていただけるのが最も嬉しいのですが、以前も書きましたように、谷川氏は新たな素材を追加できるお立場でして、これらの推理内容とは相当に異なるストーリーとなるのではなかろうか、と楽しみにしております。

なお、これは余計な話かもしれませんが、このような試みをしようと私が考えました直接のきっかけは、以前のこのブログで読みました「愚者のエンドロール」でして、解決編のないミステリー映画の解決編を推理する、というお話なのですね。

で、こんなことができるなら、一丁、「涼宮ハルヒの驚愕」も推理してやれ、などと考えたのが発端といえば発端です。すばらしい刺激を与えていただきました同書と、著者の米澤穂積氏にも、ここに感謝の意を表したいと思います。


この考察は、最終的に『「涼宮ハルヒの驚愕」を推理する』なる文書にまとめました。

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