今日は乱読(11人いる、喧嘩を学ぶ、閉塞経済…)

年末年始の休みの初日、少々飛ばしすぎのように本を読んでしまいました。まだ消化不良の感じもいたしますので、本日は、概要のご紹介に止め、これらの書物の内容がこの先私の内部で膨らんでまいりましたら改めてご紹介することといたしましょう。

まず1冊目は「11人いる!」。先日のブログでアニメをご紹介したのですが、原作をもう一度読みたくなって買ってしまいました。

しかしこれは良いですね。なんと続編まで収録されております。私が読んだのは本編だけ、それもずいぶんと昔の話でした。

11人いる!のコミック版を改めて読んでみますと、なんとなく、手塚治虫を髣髴させる絵です。ひょっとすると萩尾望都は、手塚まんがで作画の勉強をされたのでしょうか。もしそうであるといたしますと、以前のブログでご紹介いたしました手塚治虫との対談は、ちょっと心外な内容であったのではなかろうか、などと、余計なことが気になります。

もう一冊は「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」です。この本、ハードカバーが出たときにも気になっていたのですが、その奇抜なタイトルから、少々敬遠しておりました。今回、文庫本で出ているのをみかけて読む気になりました。

その内容は、タイトルから予想されるようなおちゃらけではなく、極めてまじめです。学問の厳しさがひしひしと伝わってくる内容ではあります。

ただ、これが東大大学院のゼミ全般の姿であると考えられるとそれは大いなる誤解でして、相手が上野千鶴子だからこうなるのでしょう。少なくとも私の知るかぎりでは、東大の大学院といえども、普通のゼミはもっとフレンドリーであるように私には思われます。(もちろん、学問的なレベルが低いと言うわけではありませんので念のため。)

ゼミのテーマはフェミニズムを巡る問題なのですが、以前のブログでご紹介した「単一民族神話の起源」や構造主義の入門書などが同書でも扱われておりまして、にやりといたします。そういえばバルトの「零度のエクリチュール」は紹介しませんでしたっけ? いずれにせよ、学問を究めるためには、結構お金がかかったりいたします。

お次は「「宮崎アニメ」秘められたメッセージ」でして、これは少し以前の出版なのですが、中央線に座っていた私の前に立っていた女性がこの本を熱心に読んでいるのを見て、これはチェックをしなくては、と考えた次第。普通、この手の本を読むときはカバーをするのですが、どういう考えでカバーを外していたのでしょうね。ちょっと変わった方ではありました。

内容は、小ネタ満載。トトロの黒板の日付が60年安保闘争の記念すべき日付であるなどというような、普通の人には気づかないような情報が含まれております。

ただ、話が細かすぎるのが難点であり、著者の思いと事実が渾然一体と並べられているのも少々問題です。また、宮崎アニメ全般を通してのテーマないし、宮崎アニメのバックボーンへの切込みが少々弱いような気もいたします。

最後は「閉塞経済」。本年7月10日の出版と、サブプライムローン問題を扱うには少々古い書物ではありますが、バブルのメカニズムに対する分析には見るものがあります。

ただし、著者金子勝氏のスタンスが、反竹中、反小泉にバイアスがかかっている印象を受け、純粋な経済の分析が政治的な立場に影響されてしまっている可能性をうかがわせます。この問題につきましては、もう少し詳しく分析する必要があるような気もいたします。

このところの経済の動きにつきましては、いろいろな人がいろいろなことを言っておりまして、これらの主張を整理し分析する必要もあるように思われます。なにぶん、かなりのお金がかかっているだけに、この問題は見過ごすわけには行かない問題なのですね。

個人的事情といたしましては、この先、大掃除もしなくちゃいけないのですが、ま、時間はたっぷりありますので、何とかなるでしょう。