「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」を観る

本日は、東宝の営業状況を視察してまいりました。ま、本当の理由は、アニメを観ようというだけの話なのですが、、、

チェックいたしましたアニメは、「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」、4月18日公開の比較的新しいアニメ映画ではあります。

しかし、朝8時半の本日初回上映だからとはいえ、休日にしては入りが悪いですねえ。定員の20%というところでしょうか。実はコナンの劇場版は、昨年も同じ日に観ているのですが、このときも初回に入場いたしましてほぼ満席となっておりました。これに比べますと、本年の客足は、少々悪いとみるべきではないでしょうか。

なお、興行通信社の週末ランキングによりますと、このアニメは2週連続で第1位をキープしております。あれだけ宣伝されましたレッドクリフを抑えての第1位ですから、レッドクリフには1週早い公開というハンデがあるものの、大健闘といったところでしょう。

ちなみに1週前のランキングはこちら。例年この時期にコナンと競合いたします「クレヨンしんちゃん」が最初から第4位にありますことを考えますと、やはりコナン強し、ということはできるでしょう。

今年の劇場版コナンは第13作というラッキー(?)ナンバーでして、これにちなみまして黒の組織が大活躍。黒の組織のお家事情などをうかがい知ることのできます、なかなかに興味深いストーリーとなっております。

一方で、警察側も、これまでのコナンアニメに登場いたしましたキャラが、関東一円から集まってまいります。こういう形になりますと、なんか、コナン映画も今年で終わりか、などという悪い予感がするのですが、映画の一番終わりに「第14話制作決定」とのシーンがワンカットだけ入っておりまして、来年もやる方向で動いてはおるようです。

内容の方は、みてのお楽しみということにいたしましょう。全体的な印象では、それほど悪いものではありません。大人の鑑賞に充分堪える、というよりは、あまり子供向きではないような感じすらする出来となっております。

なかでも見事なのが、東京タワーならぬ東都タワーのCG。この上を逃げるコナンをヘリコプターから機関銃でバリバリと撃ちますところはなかなか見応えがあります。これで死なないのが不思議なくらいですが、ここでコナンが死んでしまっては話が終わってしまいますから、この部分でのリアリティーの欠如はいたし方のないところです。

と、いうわけで、アニメファンの方には申し訳ありませんが、アニメの内容はこのくらいにしておきましょう。

まずは、この映画を製作いたしましたトムスエンタテインメント(東京ムービー)ですが、株価の方は低迷しているのですが、本業はしっかりとしております。劇場公開版ですから当然ともいえるのですが、最後まで手抜きをせずによい作品に仕上げました。

一方、このところ参入を計画しております東宝ですが、どういたしましょうか。昨年に比べますと、コナン映画のお客の入りが悪いことは歴然としております。

週末ランキングでコナン映画が2週連続第1位であったといいましても、順位は相対的なものであって、他の映画の入りも悪いというだけの話であるようにも思えます。

なんだかんだいいましても、豚インフルエンザの感染は拡大中。こうなりますと、人の集まる映画館は、敬遠されたとしても不思議はないのですね。かきいれどきのゴールデンウィークを控えまして、東宝にはタイミングの悪い話ではあります。

また、東宝は優待が魅力ではあるのですが、ファンダメンタルは、PBRが1.2倍と、最近1倍以下の銘柄が続出している中では割安感がありません。

確かに東宝の株価のレンジは、歴史的には2,000円以上のところにあるのですが、PBRから考えますと1,000付近が妥当なレンジであるといえないこともありません。

と、いうわけで、東宝への参入はちょっと待つことといたしましょう。なにぶんソニーなどはPBRが0.7倍少々で、歴史的な株価のレンジは3,000以上です。こちらの値上がりの方が、はるかにありそうな感じがいたします。

さらには、コナンアニメを制作いたしましたトムスにいたっては、PBRが0.5倍と低く、キャッシュリッチのトムスのことですから、会社を解散して資産を売り払えば、時価総額以上のキャッシュになってしまいそうです。

ふうむ、トムスの決算発表は5月8日ですか。ファンダメンタルだけをみておりますと、PERが14倍と少々高く、利益見通しが低いのも難点なのですが、PBRの0.5倍や、利回り4%は半端じゃありません。来る5/8のトムスの決算におきましては、今期の最終損益がどのようになったかという点と、先行きの利益見通しがポイントであるように思われます。

トムスエンタテインメントという会社、株主を失望させるIRを得意としているのですが、出てしまった利益は隠すわけにもいきません(過去には隠したと疑わせる決算もないではないのですが)。どういう内容を出してまいりますか、興味津々(しんしん)ではあります。

映画館に客が来ないとなりますと、DVDやレンタルビデオでアニメを観る人が増えるはずなのですが、映画館のお客が東宝にお金を払うのに対し、DVDが売れますとアニメ製作会社が儲かる、という事情もあります。アニメ製作会社は、豚インフルエンザ関連銘柄でもあるのですね。

まあしかし、わたしには、ソニーの方が魅力的であるような気も多分にするのですが、、、