出版業界の闇、ならぬ病み

前回のエントリーChikirin氏のメール無断公開を批判したのですが、彼女が書かれていること自体はまことにごもっとも。

本日は、城繁幸さんのエントリーにも似たような内容を見つけましたので、双方纏めてご紹介いたしましょう。

まあこれ、順序は逆なのですが、城繁幸さんの書かれたものからご紹介するのがわかりやすいと思います。

要点は以下の通りです。

逆に、おすすめしない本の見分け方も紹介しておきましょう。

1.著者が年一冊以上のペースで出版している

出版不況の中、出版各社は出版数を増やすことで、とりあえず取次から当座の資金を確保することが出来ます。数か月後には売れ残り分が返品されてくればその分は返金しなければならないんですが、とりあえずまた新作を出版すれば先延ばしにできます。

要は自転車操業です。これが「出版不況なのに出版数だけは増え続ける理由」ですね。

というわけで、今では編集者に「一人、月5冊以上」みたいな無茶苦茶なノルマを課している出版社が多いです。そうなると少しでもネームバリューのある書き手のところには入れ代わり立ち代わり編集者が企画を持ち込んできます。

これ、じつはChikirinさんが「過去エントリー」としてリンクされているこちらのエントリーが正にこれなのですね。以下がそのキモの部分です。

ブログの人気が出始めたころ、出版社から「ちきりんさん、本を出しませんか?」みたいなメールが届き始め、

初めての本、『ゆるく考えよう』が売れた後は、依頼が押し寄せて大変だったという話は「Chikirinの日記」の育て方にも書いた通りですが、

それが具体的にどういう状況だったのか、まとめたのが下記の表です。

まあ、実を言いますと、この表が面白い。でも、これを引用するためにはビットマップを貼り付ける形でやらないと、かなり大変な作業になるのですが、画面をカット&コピーするというのは、引用の範囲を逸脱する可能性が極めて高い、という問題があるのですね。

と、いうのは、書かれた図には、その内容以外にも、さまざまな表現の工夫がなされている。Chikirinさんの図では、たとえば矢印の色や大きさなどなど、こういったものは、私の論を補強する目的には何ら役に立たない、Chikirinさんの創意工夫の結果なのですね。

表を引用するなら、エクセルか何かに一から打ち込めばよいのですが、そんなことをするよりも、リンクを張って現物を見ていただくのが一番でしょう。

閑話休題、このChikirinさんがあきれている状況が、まさに、城繁幸さんの書かれている状況です。

少しでもネームバリューのある書き手のところには入れ代わり立ち代わり編集者が企画を持ち込んできます」ってまさにこれやん、でしょ。

二つの方向から、同じものを同じように描写されているのをみますと、この病的状況は、おそらくまさにその通りの形で実在しているのでしょう。

これはしかし、もう少し何とかしたほうが良い。

本を出版するという行為は、優れて文化的行為であったはず。

銭勘定や出版社の社内事情は、二の次としなくてはいけません。

って、まあ、それが今の世の中、理想論に過ぎることは、わかりすぎるぐらいにわかってはいるのですけどね。

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