自律と適応、自分探しのキーワードかも

漫才ブームは、とおの昔に過ぎ去りましたが、その中で、大阪人の性格を捉えた一つのギャグ、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」は、時代を超えて生き残っているようです。

この言葉、一つの真実でして、他人と同じように行動していれば、さしあたり安全、なんですね。だから世の中の動きに目を配り、他人の考え、行動をしっかり押え、コレに合わせる、そんな生き方は、間違いのない、平穏に人生を送る、賢いやり方ではあるのです。

その結果、ヒトはみんな似たような存在になる。どこで切っても同じ絵柄が現れる、金太郎飴のような人達になる。コレはちょっと寂しい話。私は誰? という疑問、当然出てくるわけです。

しかし、社会の方も、そこに住むヒトたち、同じ型の人間である方がありがたい。製品は同じものを大量に作ればよいし、サービスの対応も一通り、社会制度も簡単で、行政にとってもありがたい。実に効率的な社会です。

でも、世の中は変化するのが常、今の環境に適応しているからといって、未来の環境に適応できるとは限らない。そのとき、一つのやり方しか出来ないと、社会は変化に適応できなくなりのですね。

松林のような、一つの種類だけの木が植わった林は、病害虫が発生すると全滅する。みんなが同じことをやっていると、環境が変化すると、みんな駄目になってしまう。代替案というものがないから、新しい環境に即した手が打てなくなる。

雑木林の強さ、病害虫の影響も限られますし、環境が変化すればそれに適した種が増える。実に生物の進化というのは、生存競争のほかに、種の多様性の維持、が重要なポイント、環境にもっとも適した種がただ一つ生き残っていたのでは、進化はありえず、かつて地球を襲った幾多の環境の激変で、生物は全滅していたはずです。

あ、参院選、ありましたね。思想信条の自由を保証された民主主義、様々な政党が争います。コレも、生物の進化と似た世界です。多様性の確保と競争がそこにはあるのですね。市場経済、多種多様な企業が利益を争う市場経済、コレも同じやり方、多様性と競争があります。多様性がない、必然的に競争もない社会、独裁政治の世界は、ある日突然崩壊する、そんなことがコレまでに何度もありました。大きな所では、ソビエトの崩壊、なんかね。

教育の世界、画一化された知識を詰め込む。入試で正解書くには、コレ、仕方ないのですけど、その結果画一的な人間が出来ちゃうと、大問題。そんなヒトで出来てる社会、いつぶっ壊れるか、わかったものじゃない。

日本がこれから直面する、中国その他新興国との競争、創造性がなくちゃ勝てない、でも、画一的な人間、真似は出来るけど、新しいもの作り出す力に欠ける。

型にはまったヒト、量産向きではあるのですが、画一的なサービスを提供するマクドナルド、実は、自分で考えることをモットーとしている。いくつかの記事を紹介しておきましょう。これ、とか、これとか、、、マクドナルド、提供する商品、サービスは画一的なんですけど、自由競争の世界で生き残る、このためには、多種多様な人間がいて、自分の頭で考える、そんな人たちがいないと、企業は発展できないのですね。

ヒトを型にはめ込む、という行為、ヒトの自然な姿に反した、非人道的な行為でもあります。一つの型にはめられた人間、自分が何者だかわからなくなる、で、ときに、信じられない、ばかげた事件を起こすのですね。

型にはまるというのは、自分にとっても楽な道、安易な道でもありまして、自ら進んで、はまってしまう場合が多い。これ、自分の責任もあるわけです。

でも、その型以外の選択の道がわからない場合も多いのでして、とくに若年層では、そんなケースが多いのでしょうね。また、型を否定すれば良いというものでもありません。その型どおりにすることが正しい場合だって多いのですね。とくに教育の場では。

適応の反対は、非適応、ではありません。非適応ではタダの落ちこぼれ、適応型の問題を打ち破るもう一つの型は、自律型、こういう人間を目指さなくちゃいけません。

自律型のヒト、自分の頭で考える。何が正しくて、何が間違っているのか。権威に左右されず、数にも左右されない、自分の洞察力を信じることができるヒト。もちろん、それ、あってなくちゃ駄目ですよ。でたらめを信じてもしょうがない、そんなヒトは、タダの馬鹿、というものです。

自律型のヒトは、自分が何者か、良く判るはず。何しろ自分でいろいろ考えているわけですから。他人と違うことを考えている自分がそこにいる。かりに他人の考えを受け入れるとしても、考えて、そう決めた、自分がそこにいるわけですね。

ふむ、自分を見つけ出すことは、たやすいこと。常に自分の頭で考えるようにすること。さすれば、自律的な人間になることができるし、自分自身の存在も、感じ取れるようになる、というわけ。あは、簡単なことでしたね。

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