ネット以前の話

柳田國男さんの「木綿以前の事」に、木綿製品が出回るようになって結核が増えた、なんてことが書いてあります。それ以前は、布といえば麻か絹、これに代わって木綿製品が大量に出回るようになると、綿埃が出てくる、これが結核の原因である、などというのですね。

まあ、同じ言い方をすれば、石油製品が出回るようになって癌が増えてきた、インターネットが使われるようになって、精神疾患が増えてきた、な~んてことも、いえるのかもしれません。

こんなことをふと思ったのは、fjへのお誘いの書き込みがあったから。fjというのはバケツリレー式の電子掲示板でして、ここらから読むことができます。

で、fjをちょっとのぞいてみたのですが、10年前から全然変わっていない。

fjに、頭痛の悩みを最高裁判所に訴え続けている方がおられるのですが、この方、ここ10年ほど、ずっと、これをやっている、らしい。まだやってます。その他の議論も、ここ10年、ほとんど同じパターンだし、なんと、議論しているヒト達も、以前見かけた方々。

時間の流れが、ソコだけ、止まっている、、、

それにしても、ネットがなかった時代、人々はどうやって生活していたのでしょう、などと考えてしまうことも、時々あるくらい、ネットは使われている。

でも、これが流行りはじめたのは、Windows 95が出てきた1995年頃から、つまり、ネットが一般の人々に利用されるようになって、まだ10年しか経っていないのですね。

ま、fjではそんな古い時代に、ネットの先行きを議論していた、10年前から、今日の世界を先取りしていたのだ、ということも言えるわけで、時間の流れが止まっているからといって、決して古臭いわけではないのですね。